「リノベーションをして間取りを変えたい。」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
最近では人気となったリノベーションですが、間取りが変更しやすい建築と、そうでない建築があります。
そこには柱も関係してきます。
今回は、リノベーションと柱の関係について紹介します。
ここでは木造戸建てに限定して、間取りの変更が難しい工法とそうでない工法について紹介します。
そもそも、木造戸建てにはどういった工法があるかご存知ですか。
主に「木造軸組工法」「ツーバイフォー工法」「プレハブ工法」があります。
それぞれ見ていきましょう。
まずは、「木造軸組工法」です。
これは、木の優しい風合いと間取りの自由さが魅力的な工法です。
柱で支えている工法であるため、壁を壊して間取り変更しやすいのが特徴として挙げられるでしょう。
次に、「ツーバイフォー工法」です。
これは耐震性の高さが特徴であり、枠組壁工法とも呼ばれています。
角材と合板を組み合わせて面で建物を支えており、構造上、壁を壊せません。
そのため、間取りの変更は難しいです。
最後は、「プレハブ工法」です。
これは柱が必要ない工法で、長い歴史と実績があります。
床・壁・天井を組み立てて行うため、ツーバイフォー工法と同様に、間取りの変更は難しいです。
▲画像をクリックすると柱の説明リンクに飛びます。
続いては、木造軸組工法の木造戸建ての間取りを、柱を抜くことで変更しようと考えている方に向けて、柱の特徴を紹介します。
初めに押さえておきたいことは、抜けない柱があることです。
それを頭に入れた上で、3つの柱を確認しましょう。
1つ目は、通し柱です。
この柱は土台から軒まで繋がっており、全体の構造で最も重要な柱であるため、抜けません。
2つ目は、管柱です。
下と上の階で分かれている柱ですが、上にかかる重荷を支えるため、基本的には抜けません。
3つ目は、間柱です。
これは壁を固定する柱で、構造に影響はありません。
そのため、間取りを変更するときに間柱は抜けます。
家がどの柱で組み立てられているかは家の図面を確認することでわかります。
どの柱が使われているかについては、柱ごとに記号があるため、それを確認しましょう。
図面を確認して、どう間取りを変更するか決めましょう。