「和室の寒さが気になる。」
このようにお思いの方にオススメしたいのが、断熱リフォームです。
今回は自分で畳の下を断熱する方法と、リフォームで和室を断熱する方法について紹介します。
簡易的な寒さ対策であれば、自分でもDIYで可能です。
ここでは、自分で畳の下を断熱する方法を4つ紹介します。
1つ目は、畳の下に新聞紙を敷き詰める方法です。
これは一番簡単で昔からある方法ですが、断熱効果はそこまで期待しない方がいいでしょう。
2つ目は、畳の下に断熱シートを敷く方法です。
これはDIYで断熱したいという際に、一番効率的に高い効果を期待できる方法です。
まず、畳引きかぎ針と呼ばれる道具で畳を外します。
次に、市販の断熱シートを畳の下のサイズに合うようにカットして敷き詰めていきます。
断熱シートは、タッカーで動かないように固定するのがおすすめです。
最後に、外した畳を元の位置に戻したら完成です。
3つ目は、畳の下にグラスウールやロックウールなどの断熱材を敷き詰める方法です。
グラスウールとは、細かいガラス繊維でできた断熱材で、耐熱性や耐食性に秀でている素材です。ロックウールとは、岩などを溶融して作られる断熱材です。耐熱効果が優れており、耐火材としても使用されます。
これらの断熱材は、吸湿性が低いのがデメリットです。そのためこの方法でDIYする場合は、カビ対策として畳の下に除湿シートや新聞紙を敷いてから断熱材を敷くのがいいでしょう。
また、断熱材は断熱シートに比べ厚さがあるため、畳下の場所に余裕があることが前提となります。
4つ目は、床下の板を断熱効果がある板に張り替える方法です。
断熱効果がある板の中でも、人気で使いやすいものがスタイロフォームというものです。
これは、ダウ・ケミカル社の技術により1962年から生産が始まった押出発泡ポリスチレン製の断熱材です。発泡ポリスチレン製なのでカッターで簡単に切ることができ、取り扱いが簡単なのが特徴です。
次の画像は自社で施工した写真です。
水色の板状がスタイロフォームと呼ばれるもので、床一面に敷き詰めて断熱性能を高めました。
これはご紹介した4つの方法の中では、一番材料費が高額になります。
それぞれメリット・デメリットがございますので、ご予算に合った方法を選択してくださいね。
ここまでは、自分でできる寒さ対策の方法を4つご紹介しました。
しかし、その中でも3つ目と4つ目の方法は、うまく施工するのにテクニックを要します。
また、熱は床だけでなく、窓、壁、天井からも逃げていってしまいます。
*内窓を取り付ける
壁、床、天井に比べて一番冷気が入ってくる場所に、窓があります。
和室の寒さ対策には、窓の性能を高めて隙間から冷気が入ってくるのを防ぐ必要があります。窓の内側にサッシを設置して内窓を作ることで、冷気が伝わりにくく気密性の高い和室になります。
施工期間は1日で終わり、価格は窓の種類や大きさにもよりますが、約4万円~くらいと考えておきましょう。
*壁、床、天井を剥がして断熱材を入れる
壁、床、天井すべてに断熱材を入れることで、和室のどこからも熱が逃げていきにくい断熱性に優れた住宅を実現できます。
先ほどは、畳の下に自分で断熱材を入れる方法をご紹介しましたが、壁、床、天井に断熱材を入れる場合は、剥がしたものを元に戻す作業が必要になるため、必ずリフォーム会社に依頼するようにしましょう。
断熱材の種類は、先述したグラスウールやロックウールが主要になります。
次の写真は自社で施工した断熱リフォームの様子です。
こちらは「発砲ウレタン」という断熱材を壁一面に隙間なく吹き付け、断熱性能を高めました。
工期は、和室の広さなどにもよりますので、早くて2日、長いと数週間かかってくる場合もあると認識しておきましょう。価格は約7万円~くらいになります。上記の窓の断熱と合わせて行うことで、和室全体が寒さ対策された快適空間へと変身しますよ。
*床下から断熱材を入れる
床に断熱材を入れるには、先ほどの床を剥がして入れる方法と床下から入れる方法の2つがあります。床下に十分な作業スペースが確保できる場合は、床下から断熱材を充填する方法がおすすめです。
床を剥がす作業がなくなるので、工期が比較的短い3日ほどになります。また、価格は例えば60平方メートルほどで40~60万円ほどになります。
簡易的な寒さ対策であれば、自分で行うことも可能です。しかし、壁、床、天井、窓と、和室を囲む全ての部分の断熱性を高めていくためには、プロに依頼してリフォームすることをおすすめします。
窓は内窓を設置することで、壁、床、天井は断熱材を施すことで、寒さが気にならない快適な和室を実現できます。
和室の断熱リフォームをご検討中の方は、ぜひ当社までご相談ください。