子育てエコホーム支援事業は、みなさんの住宅事情において重要な取り組みの1つです。
今回は、子育てエコホーム支援事業の対象となるのは誰か、どんな工事が対象となるのかについて解説します。
また、補助金の申請の流れについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
子育てエコホーム支援事業は、家庭環境をエコなものに、快適なものにするための重要な取り組みです。
この事業を利用するためには、いくつかの具体的な条件が設定されています。
1:「子育て世代」または「若者夫婦世代」が対象
子育て世帯については、令和5年4月1日時点で、18歳未満の子を有する世帯であることが条件です。
また、令和6年3月31日までに工事着手する人については、令和4年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯も対象です。
若者夫婦世帯については、令和5年4月1日時点で、夫婦いずれかが39歳以下の世帯であることが条件とされています。
また、令和6年3月31日までに工事着手する人については、令和4年4月1日時点で夫婦いずれかが39歳以下の世帯も対象です。
2:「長期優良住宅」または「ZEH住宅」を取得すること
この条件は、住宅の品質と環境性能を重視するためのものです。
長期優良住宅とは、長期にわたって良好な住環境を保つことを目指した住宅のことです。
ZEH住宅(ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、高い断熱性能と省エネ設備を備え、年間のエネルギー収支がゼロまたはプラスになる住宅のことです。
3:対象期間内に「指定された工事内容」に着工すること
この条件は、支援事業の期間と工事のタイミングを合わせるためのものです。
事業の対象となるためには、指定された期間内に工事に着手する必要があります。
令和5年の11月1日時点で基礎工事や断熱工事などの工事をしていることが必要です。
この時点で、上棟が済んでいる場合には、子育てエコホーム支援事業の補助金の対象にはなりません。
また、家のリフォームをする上で、子育てエコホーム支援事業を利用するためには、追加の条件を満たす必要があります。
1:必須工事
子育てエコホーム支援事業を利用するためには、これから紹介する工事の3つのうちの1つ以上の工事をする必要があります。
1つ目は、天井・屋根・床・外壁の断熱工事です。
これは住宅の基本的な断熱改修で、外壁、屋根、床の断熱改修工事が含まれます。
工事の費用は、断熱の程度や範囲によって異なります。
2つ目は、窓やドアの断熱改修工事で、ガラスの交換や内窓の設置、ドアの交換をします。
これらの工事は、住宅の断熱性能と省エネ性能を向上させるために重要です。
3つ目は、省エネ設備の導入です。
具体的には、高断熱浴槽や高効率給湯器、節水型トイレなどが含まれます。
*任意工事
任意工事は、上記の必須工事を行った場合に追加で補助金を受けられる工事です。
1つ目は、家事負担軽減に関連する住宅設備です。
キッチンやお風呂の設備品が中心で、ビルトイン食洗機や掃除しやすいレンジフード、自動調理機能対応コンロなどが対象です。
2つ目は、住宅のバリアフリー化に関連する工事です。
手すりの設置や段差解消、廊下の拡張などが含まれます。
3つ目は、防犯性や災害対策に関連する開口部の改修工事です。
防犯性能が高い窓やドア、災害に強い窓やドアの設置も、補助金の対象です。
子育てエコホーム支援事業の補助金を申請するための手続きは、工事発注者ではなくリフォーム会社がします。
申請のプロセスは複数のステップから成り立っており、これらを順序良く進めることが重要です。
1:リフォーム工事を依頼する会社を探す
まずは、子育てエコホーム支援事業の公式サイトを利用して、適切な会社を見つけます。
会社選びは非常に重要で、信頼できる会社を選定することが必要です。
弊社リノベースもリフォーム会社のひとつとなります。
2:スケジュールを確認して契約を締結
選んだリフォーム会社と具体的なリフォーム内容について話し合い、申請のスケジュールを確認した上で工事請負契約を締結します。
この時点で、どんな工事をするのかや予算、工事スケジュールをよく理解しておくことが大切です。
3:リフォーム工事と交付申請の予約
工事請負契約を結んだ後、会社は交付申請の予約をして、補助金の予算を確保します。
4:補助額以上の工事完了後に交付申請
工事が開始され、予定された補助額以上の工事が完了したら、会社が正式に交付申請を行います。
5:工事の完了と交付決定通知の受け取り
会社は交付の決定通知を受け取ります。
この通知を受け取ったら、工事発注者にもその旨が伝えられます。
6:実績報告と補助金額の確定
最終的に、リフォーム工事が完了した後、会社は実績報告を行います。
この報告に基づいて補助金額が確定され、会社に補助金が交付されます。
子育てエコホーム支援事業の補助金は、「子育て世代」または「若者夫婦世代」が対象で、「長期優良住宅」または「ZEH住宅」を取得することが条件としてあります。
また、家のリフォームをする上で子育てエコホーム支援事業の補助金を利用するためには、追加の条件もあるため注意してください。
この記事を参考にして、適切に対応することで、スムーズに補助金を受け取りましょう。