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2024.08.04

夏でも快適!涼しい家を実現するための構造と工夫

暑い夏を快適に過ごすためには、家の構造が重要です。涼しい家を実現するためには、風通しを良くし、熱を遮断する工夫が必要です。この記事では、家が暑くなる原因と、涼しい家を作るための具体的な方法を紹介します。

□家が暑くなる原因とは?

家が暑くなる原因と聞くと、多くの方が真っ先に「気温」を思い浮かべるでしょう。 しかし、暑さの原因はそれだけではありません。 ここでは、気温以外の暑さの原因を2つご紹介します。

1:風通しの悪さ

家の中の風通しが悪いことが、暑さの原因として挙げられます。 外出時に家中の窓を閉め切る家庭も多いでしょうが、これが家を暑くする一因かもしれません。 秋頃の天気の良い日に「外は涼しいけれど家の中がムシっとしている」と感じたことはありませんか。 これは日中の太陽の熱が室内にこもり、そのまま夜まで換気されなかったことが原因です。 暑さを和らげるためには、部屋の換気にも気を配る必要があります。

2:家屋に使用されている素材

次に、「家屋に使用されている素材」も暑さの原因の一つです。 特にアパートやマンションでは、熱をよく吸収する素材が使用されていることがあります。 壁や屋根など、陽の光を直接浴びる部分は温度が上昇しやすく、そこから熱が室内に伝わるのです。

これらの対策として、家の中の風通しを良くするために窓を開ける、あるいは扇風機を使用して空気の流れを作ることが考えられます。 また、熱を吸収しにくい素材を使用することも、家の暑さを軽減する一つの方法です。

 

□涼しい家を実現するためのポイント

夏の厳しい暑さでも快適に過ごせる家を実現するためには、いくつかの重要なポイントがあります。涼しい家は光熱費の節約や熱中症予防にもつながるため、以下の対策を参考にしてみてください。

1:高気密・高断熱の室内にする

涼しい家を実現するための最も重要なポイントは、高気密・高断熱の住宅にすることです。断熱性が高い家は、外の熱の影響を受けにくく、エアコンの効率も良くなります。また、気密性が低いと隙間から熱い空気が入り、室温を維持することが難しくなるため、気密性も重要です。

具体的な方法としては、天井や屋根裏に断熱材を施工することや、高断熱サッシや高断熱ガラスを採用することが挙げられます。これにより、室内に外の熱が伝わらないようにし、エアコンで冷やした空気を保つことができます。ただし、高気密・高断熱の家は基本的に窓を閉め切った生活となるため、換気の方法や生活スタイルに合わせた検討が必要です。

2:日射遮蔽を行う

日射遮蔽とは、太陽の直射日光や地面からの照り返しを遮ることで、室内の温度上昇を抑える方法です。カーテンやブラインド、庇や軒、ルーバーブラインドなどの日射遮蔽部材を適切に配置することで、効果的に日射を遮断できます。また、日射侵入率の低い熱線反射ガラスを使った窓も有効です。

これにより、冷房エネルギーを15〜45%削減できるとも言われています。冬場には効率的に室温を上げるために日光を取り込むことが必要ですので、年間を通じて日照の角度や時間を考慮した日射遮蔽が重要です。

3:適度に湿度調整・換気を行う

快適な室内環境を維持するためには、室温だけでなく湿度の管理も重要です。湿度が高いと同じ室温でも不快な暑さを感じやすくなるため、24時間換気システムや除湿機を利用して湿度を調整しましょう。また、気密性を高めることや調湿性能の高い材料を使用することも効果的です。

4:熱気を排出できる構造にする

壁の中に二重の通気層を設け、小屋裏や床下の換気口を利用することで、壁内の熱気を排出するエアパスソーラー工法が効果的です。夏場には小屋裏と床下の換気口を開けることで、壁内の熱気が自然に排出され、室内の温度上昇を防ぐことができます。こうした構造を取り入れることで、冷房の節約にもつながります。

5:シーリングファンを取り入れる

シーリングファンは天井に設置するサーキュレーターで、部屋の空気を循環させることで冷暖房効率を高めます。夏場には送風を下向きにして体感温度を下げることができ、冷房の設定温度を低くしなくても快適に過ごせます。特に吹き抜けのある天井の高い家では効果的です。

6:風通しの良いプランニング

室内の熱や湿気を逃がすためには、24時間換気システムや窓を開けての換気が有効です。風の性質を利用し、風の入口を低く、出口を高い位置に設置することでスムーズな風通しが可能になります。家の性能や外気温によっては、窓を開けない方が涼しく過ごせる場合もありますが、自然の風を通すことで気持ちの良い環境を作ることができます。

以上のポイントを参考に、涼しい家を実現し、快適な生活を送ってください。

 

□まとめ

涼しい家を実現するためには、風通しを良くし、断熱性や気密性を高めることが重要です。また、日射遮蔽や適切な湿度管理、熱気の排出構造など、さまざまな工夫を取り入れることで、快適な住環境を作ることができます。これらのポイントを参考にして、涼しい家を目指しましょう。

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